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一陣の風のように

  • Day:2012.06.30 07:40
ブラッシュオブライト



雨にぬれながら

  • Day:2012.06.29 07:32
雨にぬれて1

オルレア 
線が細そうでいて、
先日の台風も柳に風と受け流し、折れなかった。








雨にぬれて2

ブルーベリー
今年は食べられそう。



2011.3.11

黒い雨が降るかと怯えた。
風向きを毎日チェックした。
等高線で一杯の地図を沢山見た。
専門家しか知らなくていい単位を覚えた。

そんな日々を忘れない。

雨の雫が美しい。
そう思える世界が続きますように。


光のハンモック

  • Day:2012.06.28 07:41
光のハンモック

Tense+Relax
Emi Murakami
2001

Photo : Satoshi Asakawa


『ひかりの国のタッシンダ』という物語がある。
子供の頃に読んで、印象に残っていた。

タッシンダはよその国から大きな鳥に運ばれてきた女の子。
髪や目の色がみんなと違っていて、陰口を言う人もいたが、
織物の名手として、一目置かれていた。
そんな平和な国に、ある日怪物が攻め込んできた。
暗闇でしか生きられないモンスターを特別な網で
捕らえて朝の光でやっつけるという作戦。
王子様と協力して見事退治し、二人は結ばれる。

よくあるお姫様物語なのだが、挿絵や描写がきめ細やかで、
特にある部分が記憶に残っていた。

怪物を退治する為に、チムブリルという虫がはきだす細い糸で
網を作るというくだりだ。

「その糸は鋼鉄のロープよりつよく、
しかも、ほとんど目に見えないくらいほそいのです。
一万メートルの糸で、やっと紅茶茶碗一ぱいの量しかありません。」

細くてふわふわと木の葉や小枝にからみついた。
そんな糸を不眠不休でタッシンダが編む様子を、
手に汗をにぎって読んだ記憶がある。

透明な糸と思い込んでいたが、読み返してみると、そんなことは書かれていない。
暗闇の中で手探りで編む様子が透明だと思わせたのか。
ちょうどレース編みに興味を持った頃でもある。
レース糸でも大変なのに、そんな細い細い糸を編むなんて...

この時なのかもしれない。
扱いにくい素材を自由に繰れるようになりたいという感情が
芽生えたのは。正攻法のやり方じゃない方法を探る癖。

ガラスで柔らかい作品を作ってみたい。
試行錯誤して、ガラスを織物のように織った。

実をいうと、硬質な文章が子供の頃は余り気に入らなかったのだが、
そのイメージを長く心にとどめることができたのは、
透明感のある詳細な描写のおかげだろう。

作品のタイトル「Tense+Relax」は緊張とリラックスの意味。


『ひかりの国のタッシンダ』エリザベス=エンライト


スプラッシュ!

  • Day:2012.06.27 07:32
スプラッシュ!


梅雨寒もあるけれど、
夏を思わせる日も多くなってきた。

水を飛ばして遊んでみる。
方向が上に変わるだけでキラキラ輝いて、
ご機嫌になったりして。

そんな一日になる予感。


レモンイエローキス

  • Day:2012.06.26 07:30
レモンイエローキス


そっと身を寄せ合う優しいしぐさ。
こんな二人に出会った時は、
息をひそめて佇むだけ。


キノコの詩

  • Day:2012.06.25 07:34
キノコの詩1

ア マ ヤ ド リ







キノコの詩2

フ ロ ア ス タ ン ド



雨の編物

  • Day:2012.06.23 07:39
蜘蛛の巣

Night & Day

  • Day:2012.06.22 07:39
night & day1


I know this is out of the basic composition.
why the center is empty?
maybe you have own answer.

構図の基本から外れているよね。
どうして、真ん中が空っぽなの?
あなたが答えを持っているかも。

こんな謎かけをしたのは、昔のこと。




simple answer, it lets us all know we have more room in the center,
the HEART to grow...without a doubt that is what it means to me..awesome shot…

簡単な答えさ。
それは、俺たちみんなに、真ん中にもっと満たすべきものが
あるってことを教えてくれているんだ。
「心」が育っていくんだ、そこに…
間違いなく、自分にとってそれが大事なこと。
いい写真だね。

曹長Nはそう答えた。




暗闇の心にその答えは響いてきた。
少しロマンチックすぎるけれど
素直な心がストレートに伝わってくるアンサー。

Night and day, you are the one
夜も昼も、あなたのことだけ。

彼の心の中にもこのフレーズが広がったのだろうか。
隣国の慣れない基地。寂しがり屋のサージェント。

早く本国に帰って家族に逢いたいと
ギターを弾きながら、呟いていた泣き虫さん。

あれから数えきれない夜と昼が過ぎた。
Nは国に無事帰れただろうか。



Ella Fitzgerald ”Night and Day” 


窓 - diamond

  • Day:2012.06.21 07:44
窓 diamond


Angels are like diamonds.
They can't be made, they have to be found.
Each one is unique.

エンジェル達はダイアモンドと同じ。
作れないのよ、見つけるしかない。
それぞれが違うのよ。


映画『チャーリーズ・エンジェル/フルスロットル』
あり得ないアクション満載で、
ヘトヘトにさせられた映画の中にも、
光る台詞はある。


ムーランルージュと砂漠

  • Day:2012.06.20 07:38
ムーラン1










ムーラン2



前置きもなく彼方の風景に迷い込む。
液晶画面という名のワープポイント。


お月様を探して

  • Day:2012.06.19 07:37
新月の夜、街はどこかもの足らない。
月はどこへ行ったのだろう。


お月様を探して5



え、こんなお屋敷に住んでおられたのですか。

「今しばらく、懐古趣味にはまっておる」
「また趣味が変わるかもしれぬが」

世界中を旅しておられるのだから、
住居は数えきれないほどお持ちかと。

拙宅にお泊まり遊ばすことも、
ありましょうや。

雲上の方、またお出ましを。
待っておりまする。


・・・


な〜んて妄想をしていたら、
Bが「探す女」をとらえていた。


お月様を探して4




上野の旧岩崎邸にて。

スプーンおばさんの謎々

  • Day:2012.06.18 07:37
クイズです。これはなんでしょう?

スプーンおばさんの旅1

ヒント1
1980年代 9月 ボストンのキッチン





スプーンおばさんの旅2

ヒント2
煮る前はこんな感じ





スプーンおばさんの旅3

ヒント3
お花は6月に咲きます。



題名で大体分かってしまったって?
まあ、そう言わず、答えをお願いしますね。

Over the rainbow

  • Day:2012.06.16 07:37
Over the rainbow

Somewhere over the rainbow.


懐かしい名曲はこちら


モノクロの詩学

  • Day:2012.06.15 07:38
モノクロ


フェデリコ・フェリーニの『甘い生活』を観た。
正確にはその一部を。BSで放送をしていた。

モノクロ写真を選んでいる時だったので映像ばかりに目が行った。
ストーリーはほとんど追っていない。
映像詩だから、ファンの方、どうぞご容赦を。

感心したのは、主要な登場人物に白黒のコントラストの
はっきりした服を着せていたこと。
脇役には中間色の色の服を着せている。

男性には黒の背広に細いネクタイ、黒のサングラス、真っ白なシャツ。
女性には胸元の開いた黒のシンプルなワンピースが、
白い肌に映える。

でも、実際どんな色の服を着ていたのだろう。
どんな質感だったのか。
撮影前の準備として、
光をコントロールする様々な工夫があったはず。

パンフォーカス(全てにピントが合っている画面)の
白黒の映像は形が整理されてないと、
画面がすっきりしない。ぼかしがないので目があちこちに散る。

ところがこのように衣装を工夫をすると、
主要な登場人物はいつも画面の中央に来るので、
自然に画面に立体感が出て、しかもスタイリッシュだ。

しかし、私にはちょっと目がチカチカする。
イタリアはかなり日差しが強い国だ。
日本より緯度が上だから斜めの光が降り注ぐ。
サングラスが必要だけれど、
強いコントラストの陰影に馴染んでいるのかもしれない。



先日、米アカデミー賞でモノクロのサイレント映画『アーティスト』が作品賞を取った。
カラーで撮って、いわばそれを保険にして最終的にモノクロで発表した。
現代ならではのモノクロ作品かもしれない。

ハチの独り言

  • Day:2012.06.14 07:35
花と蜂1

クマバチは大きくて怖がられるが、実は温厚な蜂。
樹や花の間をスイスイと飛んでいる。
もし体に糸がついていたら、
そこら中、糸で絡まったみたいになるだろう。

(ハチの独白: やたらと手を振らないで。こっちだって怖いのです。蜘蛛でもないです。)




花と蜂2

でも、そのクレマチスは小さいから無理では...
しかも何回も横からトライするのはなぜ?
蜜のいい香りがしているのかな。
でもそこからは入れない。

(ハチの独白: 他に足場がないから、こうなっちゃうんだよね。下向くの苦手だし。)




花と蜂3

すっかり大きくなったギボウシの花たち。
そう、それがあなたのサイズにピッタリ。
思う存分、花粉を集めて。

(ハチの独白: 好きにやらせてもらいまっさ。あ、関西弁!)


ボストンの魔法使い

  • Day:2012.06.13 07:33
ボストンの魔法使い2

日暮れ時の風景が似合う部屋。

散らかっているようで
窓、ガラス、ランプ、木枠が、ちゃんと自分の場所にいる。

部屋の持ち主はマンカおばさん。
ハンガリー系のアメリカ人で、
ご主人をなくしたのかもしれない、一人暮らしだった。
ボランティア活動をしながら下宿屋を営むことで、生活していた様子。

この不思議な家に一週間ぐらい滞在したことがある。



ボストンの魔法使い

大柄な彼女はどこか魔法使いのようだった。
不思議な帽子を沢山持っていたし、
空を飛べそうな箒も、ほら。

夕御飯を終えて散歩に誘われた。
この日は箒ではなく、歩くことにしたようだった。

ボストンのごく普通の住宅街。
カーテンから漏れるオレンジがかった暖かい光は、
そこが幸せに満ちた部屋ということを静かに語っていた。
少なくとも、そういう顔をしたがっていた。

それぞれが窓やカーテンに工夫をこらしていた。
窓辺に電気スタンドを飾る家も多かった。

「夜の灯りが漏れる家の風景が大好きなの。素敵だと思わない?」

ガラガラとした低い声の中の透明なものが、
夜のひんやりとした空気の中で伝わってきた。

"Beautiful"
"Look at that!"

きれいだね。
ねえ見て見て!

小声でなんども言い合いながら、
よそのお宅の窓を遠慮がちに指差して、家路についた。

マンカおばさんの魔法使いのような鉤鼻と横顔が
夜のほんのりとした光の中でちらつく。


遠い日の大切な思い出。

龍と蹴球

  • Day:2012.06.12 07:37
龍と蹴球


会期終了間際の『ボストン美術館展』に行ってきた。

やはり目玉は曾我蕭白の「雲龍図」。予想に違わぬ迫力だった。
若い頃から後期までの作品は、年代ごとに画風も違うが、輪郭線が濃く漫画的である。
構図も、弧を描く動きのあるものが多く、ダイナミック。

ところで、上の写真は「雲龍図」の一部だ。
尾の部分も展示されていた。
門外不出の作品の特別展示。

頭と尾でもまとまりはあるのだが、
胴体の部分が失われているということを知ったら、
その部分がどうなっていたのかが、どんどん気になって、
調べたら、NHKの番組でCG復元していることが分かった。

2011年2月2日 15:00~16:50 NHK ハイビジョン特集
天才画家の肖像「曾我蕭白~奇想天外の美」

頭、胴、尾、の部分はふすま絵としてコの字型に配置されていたそうである。
この龍に囲まれた空間ってどんなものだったのか。
番組が見たくてNHKに問い合わせたが、再放送の予定はないとのこと。
実に残念である。



それにしても、蕭白(ショウハク)は名前などの書の部分も独創的で
今だったら、現代美術家、イラストレーター、タイポグラフィー
全部こなせるマルチな才能を感じさせる。

現代だったら、例えば、天明屋尚さん

龍と蹴球2


日本画は、趣味のいい落ち着いたもの、というイメージがあるが、
諧謔味というのか、本質的にユーモアを含んだものが多い。

サッカーもショウハクの龍のように世界で大暴れしてください。


天明屋尚さんのHPはこちら

白球日和

  • Day:2012.06.11 07:41
白い花が終わって肥料をやって一ヶ月ほど。
青い葉っぱが少し黄色くなってきて掘り上げ時だ。
予想通りチューリップの球根が、ほくほくと増えている。

一つのチューリップの球根が三つぐらいの球根になる。
大小様々で使えないものもあるのでトータルの数は増えない。
それでも収穫祭の気分だ。

ふやけた黒っぽい皮や根っこをとるとつるつるの白い球根が。
これを秋までとっておく。

大きさ別に並べる。
順番を入れ替えて納得するまで並べ替える。
しっかりした球根の充実感を楽しむ。
もちろん大きい方が上物である。
上のとんがりの部分は枯れるので質に関係ない。

白球日和2



この作業をしていると思い出すことがある。
子供の頃に行った大きなアーケードのある市場だ。

記憶の中の風景を探っていくと少しずつ風景ができあがっていく。
卵の大きさごとに、10円、11円、12円、13円、
それぞれに縦書きの値札がついて整然と並べられている。
茶色っぽい粉のようなものの上に載っていた。
おがくず? いや、もみ殻か。

裸電球があったはずで、売る前に卵を透かしていた。

10円の卵と11円の卵は同じ様でいて違うのだ。
11円と12円の卵も違う。
12円と13円も。
それが延々と続く。
それが8段階はあったと思う。

大人に手を引かれながら歩く。
うっとりする眺めだ。

図書館に本を返却に行った帰りに電球を買った。
帰って取り付けてみたら、4個同じものを買ったはずだったのに、
なぜか1つだけサイズが一回り小さかった。
交換してもらいにまた出かけた。

明るさは同じだが大きいのと小さいのとどちらに揃えたいかと、
電球はソケット時代から知っていると豪語する地元の電気屋の女性から聞かれる。

大きい方をお願いします。

その方が光がふんわりと広がるような気がしたからだが、
なんとなく他にも理由があった気もする。


そういう日だ。

エンドウ豆のお姫様

  • Day:2012.06.09 07:35
エンドウ豆のお姫様


Calling you

  • Day:2012.06.08 07:42
Calling you


Bと電話で映画『バグダットカフェ』の話になった。

映像がキレイだよね、とB。
あの音楽もいい、と私。

実を言うとふたりともストーリーをほとんど覚えていないのだ。
映画の中で印象深く流れる歌 ”Calling You”

どこか深いジャングルの中から聞こえてくる調べ。
あの声で呼ばれると、漆黒の森の中に入っていかなければ
ならないような気分になる。

Calling you
と言っているんだから
とにかく誰かを呼んでいるんだよね。

英語の歌詞ってメロディと意味がずれていることがままあって
当惑することがあるけれど

私はBに電話でcallingしているんだから
きっと大体OKな歌詞なんだろう。

映画の感想ってそういうものもある。


井戸に落ちる

  • Day:2012.06.07 07:41
遊んでいたら足をすべらせて、出られなくなっちゃったんだよね。

びっくりして母さんを情けない声で呼んだら、慌てて助けに来てくれた。
でもとっても狭い場所に落ちたので、大きな体は入らないし、
僕を引っ張り上げる力はない。

母さんは、何度もやってきて、勇気づけてくれたり、
食べるものを運んでくれたりした。

閉じ込められて、怖くて、ただ震えてた。
ジャンプしようとするんだけれど、
黒い軒のようなものが、邪魔で抜け出せないんだ。
体がぶつかって痛い。

叫ぶのも疲れた頃、急に片方の壁がなくなって広くなった。
変な動物が僕を見ている。とりあえずじっとしていよう。

大きな手が、赤い果物をくれたみたいだけれど、
もう怖くて逃げ出した。どうやって脱出したのか覚えていない。



井戸に落ちる1


鉢と鉢の間なんて、狭いところに入るんじゃないよ。
どれだけ心配したと思うの。
母さんにしかられた。

あとで、広い場所で水浴びをした。
すっきりした。


井戸に落ちる2


おしまい

小さな花園

  • Day:2012.06.06 07:44
小さな花園


矢車草が茂っている。
そろそろ支柱の準備をしておこう。
青い雪片のようなひらひらとした花びら。

濃いピンクの小ぶりのバラの蕾が
午後の日差しで緩んできた。
明日の朝には開くかな。

一歩進むごとに足下からカモミールが香ってる。
花と同じぐらい葉っぱもいいにおい。
小さな黄色の花芯が可愛い。

初夏の三銃士の集いは
意外に乙女。

ハーブティにして召し上がれ。

ナンバーワン タクシー

  • Day:2012.06.05 07:40
タクシードライバーという名の船長


その商売は釣りに似ているらしい。

船に乗って大海原に乗り出し、マグロ一本釣りか、
小さな魚をちょこちょこ釣るかは、運転手の性分と運で決まる。

特に個人タクシーの人は個性的な人が多い。
経験を積んだ上でやっと自分の「船」を持ったのだから、
どう繰り出そうが自由だ。

この日も面白い船だった。
111というゾロメのナンバープレートが珍しいと言うと、

31と1が続く時なんか、NHKに二日続けて入れるでしょ。
僕の場合、業務用につけてるんです。それだけですよ。

と、具志堅用高さんみたいな口調でポンポンという
(茶色のパンチパーマである)。

はあ~全く分からない。
体を乗り出してもう一度聞く。

彼の話をまとめると
1. 放送局はタクシー券で乗る人が多いので、
 遠くまで乗ってくれる「ロング」の上物の魚を釣ることができる。
2. このようにいい場所は人気があるので末尾のナンバーで制限されている。
 一日は末尾1の車。二日は末尾2の車というように。
3. 自分の車は末尾1 だから、31日と1日と二日連続で放送局に入れる。業務上有利である。

なるほど。
ちなみに空港も制限があって、
末尾偶数、奇数が一日置きに交互になっているそうだ。

以前、芝のあたりで乗った時も運転手さんが、
僕の場合ね、ほとんどTBSさんだったんですよ。

なんて言っていたのは、自分はかつてマグロ一本釣り専門の漁師だった。
という自慢だったのだ。今ひとつ意味が分かっていなくてスミマセン!
Bなら知ってそうな話だな。

さらに話は船長の魚を見極めるポイントに続いていく。
靴がぴかぴかの人、みなりのいい人、
ではなく、
靴のすり減った背広もよれよれのサラリーマンがいいという。
その心は、家が遠いからだそうである。

私はモソモソと自分の足下を見る。
今日は古い靴。かかともすり減っている。
船内の空気が微妙になり、話題を変える。

昔は銀座もよく行ったけれど
今は3から2になったからね。
大体僕は待つのが余り好きじゃなくてさ。

とまたずいぶん省略された話。
待ち時間が走行中の三割料金だったのが、
最近は二割になったということらしい。

信号が青に変わって
ナンバーの話に戻る。

111は目立つんですよ。だから悪い事できないねってお客さんによく言われる。
僕は悪い事をしても同じだからしないって言うけど。
まあ、自分を戒めるにはいいよね。

話がカックン、カックンする船長だったけれど、
運転は上手だった。

今日もどこかでいい漁ができたかな。

初夏の三銃士

  • Day:2012.06.04 07:34
初夏の三銃士1

青い帽子の洒落者、矢車草。




初夏の三銃士2

ご存知、バラです。鋭い剣ならお任せを。




初夏の三銃士3

どんどん、種で広がるタフガイ、カモミール。


さてさて、このお三方、一体どこで出会うのか。

光の郵便配達人

  • Day:2012.06.02 07:13
光の郵便配達人


記憶への新しい通路

  • Day:2012.06.01 07:40
記憶への通路


窓から外を眺めるのが好き。

このところ、物理的な空間の窓だけではなくて
いろんなところに窓を見つけている。
その窓の先には沢山の通路があるのが面白い。

書く事によって、ドラえもんの「どこでもドア」のように、
過去への旅をして、忘れていた風景にも出会える。

「瞬く光の記憶」の時は、目をつぶって、子供の時の思い出を少しずつ
たぐり寄せながら、頭に浮かんだ風景を描いた。

友人にその話をしたら、
それってセルフカウンセリングと同じことよ、と言われた。

そうだったのか……
特に楽しい思い出でなくても、掘り起こすことで、
今の自分が立体的に見えてくるのが、単純に面白い。
そしてなぜだか優しい気持ちになれる。

そんな作業をもう一歩進めてみたくなって、
友人が体験したという、過去への催眠療法を試してみることに。
一人での作業より、もっと遠いところに行けるかもしれない。

静かなマンションの一室を訪ねると奥に通され、説明を受けてスタートした。

カーテンが閉められて、目を閉じる。
導く人が小さな声で私に訊く。自分がいる場所がどんな様子かを。

紫がかった暗い場所。
まぶたの裏に見える、そのままである。
いわゆる催眠術ではないので、意識ははっきりしている。
うるさくない機内の、ほの暗いとろんとした世界に似ている。

イメージ上での過去へのトンネルへの足がかりはなかなか見つからない。

一呼吸あって、広がっている紫っぽい色の世界を何色にしたいか、
身体のどこに置きたいか、尋ねられる。
青い色を胸の中に置きたいと答えた。

どうして明るい光を置きたくないのですか?

思いがけない答えが口をついて出た。
日光は疲れるから。




そう、台湾に住んでいた頃、A型肝炎にかかった。食べ物を介して感染する。
安静第一なので、完全に治ってからも、強い日光で疲れないように、
日陰を歩くように医師から指導された。好きな水泳もしばらく休むようにと。

光に焦がれる気持ちが強い癖に、暗くて安全な場所にいたいのだ。
その二つを両立させるのは、室内から窓を通して、外を眺めることだった。

それが、いつのまにか、フィルター越しに何かを見る事へのこだわりに変わった。
必要から始まったことが、単なる固執になることがある。
 
見直して、見よう。